トップページ
インドア大好き人間が自転車に乗り始めて嵌り、今ではどこに行くにもロードバイク
当然のごとく速く走れるわけがないんですがメンテナンス大好きなので自転車を弄ることを中心に記載しています。

  1. トップページ > 
  2. ロードバイクのメンテナンス > 
  3. ノギスの使い方

2015/03/14

ノギスの使い方

自転車のメンテナンスをするだけならノギスを使うことはほとんどありませんが、パーツ交換時にサイズを測るために時々使用することがあるため各部の名称や使い方を簡単に記載しておきます。

ノギスの各部の名称

ノギスの各部の名称

ノギスの使い方

ノギスの測り方外径の測り方 図のようにジョウの部分で測定物をはさんで測定します。


ノギスの測り方内径の測り方 図のようにクチバシの部分を広げて測定物の内側を測定します。

ノギスを持っていてよかったって思うのは内径を測るときに役立ったときでしょうね。


ノギスの測り方 深さの測り方 図のようにデプスバーを測定物の内部に入れて底に当てて深さを測定します。

デプスバーの測定はがたついて水平が出づらいのでおおよその値だと思っておいた方がいいです。


ノギスの測り方段差の測り方 図のようにノギスの裏面を使って段差を測ります。

段差の測り方はノギスの裏面を使うので知られていませんが、こういう測り方もあります。


ノギスの目盛りの読み方

ノギスの目盛りの読み方ノギスは測定の仕方だけを知っていてもノギス本来の機能を半分ぐらいしか使えていません。

ノギスには通常の定規と異なる目盛りの読み方があり、図のようにある物を測定したときに主尺の目盛りが24mmと25mmの間に副尺の0(ゼロ)が位置している場合、定規の読み方しかしらければ24.5mmぐらいかなっていう感じになってしまします。

でも、ノギスでは副尺の目盛りと主尺の目盛りの位置が合致している部分を探すことで更に細かい数値が分かるようになります。

図を見ると副尺の7の部分が主尺の目盛りと合致しているため24.7mmだということが分かり、ノギスは主尺と副尺の両方の目盛りを読み取ることでより細かい数値を測ることができます ※例:副尺の目盛りが5の位置で合致していれば24.5mmとなります。

測定するときの目安として副尺のゼロの目盛りが主尺の目盛りの半分を超えているかどうかを最初に確認することで、副尺の目盛りの位置を早く追うことが出来るので、最初にゼロの位置を確かめてから副尺の目盛りを追うようにするのが測定のコツです。
※ノギスによる測定は目視に頼ったものなので1/10以下の数値は測定者の感覚次第で若干の誤差が生じるので注意してください。

自転車のメンテナンスで使用する範囲で簡単にノギスの使い方を記載しましたが、もっと細かい目盛りの読み方が出来るノギスのこととかも記載すると記事が長くなるので興味があるようでしたらネットで検索して調べてください。

自転車店や乗り手がノギスで自転車のパーツを測る程度なら1/10まで分かっていれば特に問題ないはずなので、自転車のみで使うと限定するのであれば1級の精度で製造されているノギスでなくてもことが足ります。

ハブの寸法を測定するためにノギスを使うのであれば150mm以上の長さでないと作業しづらいため、ポケットノギスのような短いものではなく150mm以上のノギスを購入することをお奨めします。

ノギスを持っていればパーツの寸法を測ってから購入することも出来ますが、主なパーツはサイズが刻印されていたりメーカーのサイトに記載されているだけに、それなりのメーカーが出している新品のパーツを使うのであればノギスを持ってなくてもさほど困ることはありません。

問題が自分でホイールを組む際にハブの各部の寸法が分かってないとスポークの長さが求められないため、ホイールを組むのであればノギスを持っておいた方がいいでしょうね。


シンワ M型ノギス 150mm

実際問題としてノギスは自転車を趣味にする以前から持っていたんですが、サイトの記事を記載する時に寸法に間違いがないか確認するためにノギスで寸法を測る程度で、ホイールを組むようになるまで自転車を組み立てたりメンテナンスをする時にノギスを使った記憶がありません(^^;)

ノギスを持っていれば自転車いじり以外で役立つこともありますが、人によっては一生縁がない測定具かもしれないので無理して購入する必要はないでしょうね。